外壁塗装の現場調査と塗装工事の全工程の写真と説明です。
概要
- 今回、外壁塗装の現場調査と見積もり依頼を受けました。お客様は東京都練馬区在住です。東武線沿いにある、昔ながらのとても人情味がありそうな商店街です。築年数的にはおそらく30年前後で、屋根材はセキスイの瓦Uです。外壁の材質はモルタルで、比較的、木部が多いお宅です。
- 今回は外壁塗装の工事をやらせて頂くことになりましたが、3年ぐらい前に地元の塗装職人さんに屋根の塗装を依頼されたそうです。
- さっそく外部足場を設置して、屋根の上をみて、びっくりしました。
屋根材がセキスイの瓦Uで、たしかに塗装は施工した感じでしたが、屋根材に穴が空いた跡が8か所ぐらい確認されました。ちなみに、穴は変成シリコンで穴埋めした後があって、その上から塗装してあるだけです。
今はまだ雨漏りはしていないですが、いずれ劣化して雨漏りの原因になるおそれがあります。
おそらく、瓦Uの下の瓦棒の屋根が既存の屋根材としてある可能性があるので、そう簡単には雨漏りはしないと考えられますが・・・・・絶対に雨漏りしないとは断言はできません。
施主様には、正直にお話しましたが、とりあえず今は様子をみることになりました。
外壁塗装の施工前と施工後
外壁塗装ビフォーアフター
今回の外壁中心の塗装箇所
- わかりづらいですが、施工前の外壁の色は薄いピンクがかった色です。軽微なクラックが10箇所くらい入ってました。今回は外壁中心に塗装することになったので、材料は水性塗料を中心に使用することになりました。1階の戸袋、雨戸、破風、霧ヨケ、窓枠、軒天、を塗装します。下の写真が完了です。
外壁塗装完了写真
今回使用した外壁塗装用の塗料
- 錆止め SK科研 マイルドサビガード ターペン可容一液特殊変性エポキシ樹脂錆止め塗料
- 中塗り剤 ロックペイント エバーロック アクリル樹脂系非水分散型塗料
- 日本ペイント ファインウレタンU100 ターペン可容二液形ポリウレタン樹脂塗料
- シンナー SK科研 塗料用シンナーA
- 大塚刷毛製造株式会社の中毛ローラ
- PIAピーアイエー株式会社
破風部分、ケレン掛け状況
- 破風部分、ケレン掛け状況です。破風部分は木部ですので、塗膜が定着してる間は雨風があたっても大丈夫ですが、経年劣化に伴い、水分を含んで傷んだり、腐ったりすることがあるので、早めに、手入れ、メンテナンスをお勧めします。ケレン作業はかなり重要で、既存の浮いている塗膜を丁寧に皮スキ(金ヘラ状の道具)でこさいでいきます。 気を付けないといけないのが、あまりやりすぎると下地を傷めるので、浮いてる塗膜を丁寧に取り除いていきます。
外壁水洗い状況
- 木部、鉄部のケレン掛け作業をおこなったあとの、外壁水洗い状況です。外壁の水洗いはかなり重要な作業になってきます。既存の外壁に付着したゴミやチリを高圧洗浄で洗い落としていきます。当然ですが、しっかりと水洗いをしないで塗装すると、完成後の塗装が剥がれやすくなります。安く見積りをだす業者の中には、水洗いをせずに、直接、外壁に塗装したり、塗料を薄めて塗装するなどのケースが見られます。ひどい業者になると、3回塗りのところを2回しか塗らない所もあります。あまりにも見積りが安い業者さんには工程、塗料の種類、使用料など詳しく聞いてみたほうが望ましいです。
鉄部、錆止め完了
- 霧ヨケ、換気扇フードの鉄部、錆止め完了です。今回は鉄部はそんなに、傷んでなかったので、パテ埋めや張替えを行う必要はなかったのですが、霧ヨケ・換気扇フードは鉄部ですので、雨風の影響による経年劣化でひどいときには穴が空いたりすこともありますので、早めのメンテナンスをお勧めします。通常でしたらケレン掛け、錆止め、上塗り、という工程で作業していきます。
戸袋下塗り完了
- 戸袋下塗り完了です。木部用下塗り材で塗装していきます。
雨押え錆止め塗装完了
- 雨押え錆止め塗装完了と、下屋根養生の写真です。
下屋根は瓦Uですので、体重をかけたら非常に破損しやすいので、コンパネを一枚敷いて養生します。コンパネを敷いても、慎重に作業します。
西側塗装完了
- 西側塗装完了です。破風も光沢があって、とても仕上がりがよいです。
南側塗装完了
- 南側塗装完了です。軒天の仕上がりもとてもいいです。軒天は薄い板ですので、雨風が当たりやすいので、比較的早くメンテナンスをお勧めします。最悪、張替えになると、さらに余分な費用がかかりますので。
塗装完了
- 塗装完了です。戸袋の色もかなり明るくていいですね。霧ヨケの色と外壁の色とバランスが取れてます。今回はお客様にも大変、満足して頂きました。